たなかのポケモンブログ(ダブルバトル)

TNたなかのポケモンに関するブログです。ポケモンVGC/2020INC Feb.2位/PJNO2020 TOP8/日本一決定戦2020 本戦43位

【2020 INC Feb.マスター最終2位】サマドラ弱点保険構築

はじめまして!

ポケモンのダブルバトルを行っている"たなか"と申します。

 

今回は「2020 International Challenge February」マスターカテゴリーにてレート1849で最終2位という結果を残せましたので構築記事を書く運びとなりました。

 

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目次

・【構築経緯】

・【個別解説】

・【選出】

・【まとめ】

 

【構築経緯】

・ダイマックスポケモンに弱点保険

2019年12月のランクマッチ環境でダイマックスした味方に先制技を打ってじゃくてんほけんを発動させるコンボが流行しているのを見て、自分も試してみようと色々な組み合わせの可能性を探りました。

 

 トゲキッス+ラプラス(こおりのつぶて)orルカリオ(バレットパンチ)

 ルチャブル+ラプラス(こおりのつぶて)orニンフィア(でんこうせっか)

 ドラパルト+ミミッキュ(かげうち)

 

その中でも一番手応えが良かったのがドラパルト+ミミッキュ。

技の追加効果が優秀で自身のSも上げられる物理ドラパルトは強いのですが、欲を言うと火力面だけが少し足りないと考えてました。その足りない火力を押し上げる持ち物として、弱点保険は最適だと実感し採用を検討しました。

ただドラパルトの相棒がミミッキュだと弱点保険を発動させた後に相手のエルフーンのおいかぜで横のジュラルドンやトゲキッスに上から倒されてしまい、思うような戦いが出来ず柔軟性に欠けるため採用に踏み切れずにいました。

 

・サマヨールの優位性

ミミッキュに代わる"かげうち"を使えるポケモンでS操作やサイドチェンジなどで幅広い戦い方が出来るポケモンを探していたところサマヨールが目に入りました。

INCを勝ち抜くためには高耐久のポケモンでパーティを安定させる事も必須だと考えていたため、弱点保険が発動できて耐久が高く、トリックルームを強く意識させて相手のS操作を封じられるサマヨールの採用は、高速アタッカーのドラパルトが活きると考えました。

 

・ダイマックス不要の高火力技使い

ドラパルトでダイマックスを使用する事を前提に構築を組み始めたため、ダイマックスしない方が強いポケモンを探しました。条件としては環境トップの耐久型トゲキッスに強く、バンギラス+ドリュウズに強いこと。

そこで採用したのがスカーフ持ちヒヒダルマと鉢巻カビゴン。どちらも高火力技でサマヨールのてだすけを組み合わせれば対象ポケモンをダイマックスしても一撃で倒せるため、残数優位に立てる事が期待できました。

またカビゴンを採用する事で相手にトリックルームを意識させて相手のS操作を封じる事が出来るため、サマヨール+カビゴンはシナジーがあると考えました。

 

・足りないピースを埋める

環境で流行しているポケモンを見渡したところ、ドラパルト+サマヨール+ヒヒダルマ+カビゴンで相手にするには厳しいポケモンとしてミロカロスとドサイドンだと思いました。その2体に強く出れて環境トップのバンギラス+ドリュウズ+トゲキッスにも強いウォッシュロトムは自然と構築に入りました。

また相手のギミックを阻止出来て火力があってサポートもできる事でパーティに柔軟性を持たせられる強運トゲキッスが構築の最後に加わりました。

 

【個別解説】

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ドラパルト @じゃくてんほけん

特性:クリアボディ
性格:ようき
実数値:164-172-95-×-95-213
努力値:4-252-0-0-0-252
個体値:31-31-31-×-31-31
技構成:ドラゴンアロー / ゴーストダイブ / アクロバット / まもる

 

この構築のエース。サマヨールのかげうちで弱点保険を発動させて殴り倒すのがお仕事。大抵の非ダイマックスポケモンは一撃で倒せます。じゃくてんほけんさえ発動させればダイマックスをしなくても強いため、ダイマックス権はロトムに譲りゴーストダイブやアクロバットで場を荒らす選択肢もありです。

構築の構想段階では耐久に振って使ってましたが、S+1で砂かきドリュウズを抜けたり、ドラパルトミラーで最悪でも同速勝負を仕掛けられるため、すばやさは最速にしました。

 アクロバットは非ダイマックス時にも高打点を持てるため採用。たくさんのローブシンを倒してくれました。

 

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トゲキッス @するどいツメ

特性:きょううん
性格:ひかえめ
実数値:191-×-115-170-135-119
努力値:244-0-0-116-0-148
個体値:31-×-31-31-31-31
技構成:マジカルシャイン / ねっぷう / このゆびとまれ / まもる

 

構築の足りないピースを埋めてくれたポケモン。集中攻撃を受ける事が多いので"まもる"が非常に刺さりました。

強運+するどいツメできゅうしょ確率50%になるため、きゅうしょさえ当てればマジカルシャインの火力は絶大です。全体技で相手を削って後続に繋ぐ役割が期待できました。

すばやさはS+1でアイアントを抜ける調整。でもアイアントには一度も当たらなかったため、すばやさは耐久に振って技構成もねっぷうではなくあくびやてだすけの方が良かったかもしれません。

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ウォッシュロトム @オボンのみ

特性:ふゆう
性格:ひかえめ
実数値:157-×-127-158-127-120
努力値:252-0-0-148-0-108
個体値:31-×-31-31-31-31
技構成:10万ボルト / ハイドロポンプ / あくのはどう / わるだくみ

 

当初はドラパルトでキツイ相手を倒す保管的な立ち位置で考えていましたが、今大会の環境にとても刺さっており、半数以上の対戦でダイマックスする真のエースポケモンになってました。このポケモンに明確な打点を持つポケモンは少ないため、相手の草技使いを倒した後にダイマックスさせると無双できます。ほとんどの環境上位ポケモンに勝てるので信頼できました。

 

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ヒヒダルマ @こだわりスカーフ

特性:ごりむちゅう
性格:いじっぱり
実数値:181-211-75-×-75-147
努力値:4-252-0-0-0-252
個体値:31-31-31-×-31-31
技構成:つららおとし / ばかぢから / いわなだれ / フレアドライブ

 

環境に多いトゲキッスやバンドリはもちろん、この構築で辛いダイマジュラルドンをてだすけ+ばかぢからで一撃で倒せる神ポケモン。いわなだれはリザードン入り構築に対しての打点として。フレアドライブはアイアントに打つために大会直前にとんぼがえりから変更して入れましたが、アイアントと一度も当たらなかったので使う機会はありませんでした。

 

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サマヨール @しんかのきせき

特性:おみとおし
性格:のんき
実数値:147-90-179-×-170-27
努力値:252-0-100-0-156-0
個体値:31-31-31-×-31-0
技構成:かげうち / てだすけ / サイドチェンジ / トリックルーム

 

ガラルダブル環境で最強のサポーター。選出率も1位でした。初手に選出して特性おみとおしで相手の持ち物から型をある程度予想出来るので、こちらの行動が安定しました。

サイドチェンジは隣のドラパルトやヒヒダルマを延命させたり、カビゴンに打ってくるかくとう技を透かしたりと便利に使えました。かげうちはドラパルトの弱点保険を発動させるだけではなく、タスキを潰したりミリ耐えした相手を落としたりと汎用性を持って使える技だと思います。トリックルームは43戦して一度しか使わなかったため、代わりに使いたい場面が多かったまもるを入れても良かったかもしれません。

 

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カビゴン @こだわりハチマキ

特性:あついしぼう
性格:ゆうかん
実数値:245-178-108-×-130-31
努力値:76-252-180-0-0-0
個体値:31-31-31-×-31-0
技構成:すてみタックル / ばかぢから / DDラリアット / じばく


ノーマル技の通りが良い構築に対してサマヨールのてだすけ+じばくで相手を一掃してイージーウインを狙う地雷枠。ただ環境にゴーストタイプが想像以上に多かったので、じばくを打てる機会が限られたのは残念でした。じばくが打てない相手にはばかぢからやDDラリアットが活きるので、選出して腐ることはほぼありませんでした。

かくとう技以外のだいたいの攻撃は耐えて返しの攻撃で相手を倒してくれるので、このポケモンにトリックルームは必要ありませんでした。

 


【選出】

・基本選出

初手:サマヨール + カビゴン or ヒヒダルマ

後発:ドラパルト + ロトム or トゲキッス or ヒヒダルマ

 

初手はサマヨールで相手の構築を見極めながら、カビゴンやヒヒダルマの攻撃で大ダメージを与えていきます。

サマヨールもカビゴンもヒヒダルマも一度もダイマックスは使いませんでした。初手からダイマックスを切ると終盤巻き返されてしまいやすく強くないと感じていたため、ダイマックスしなくても強いポケモンを選出するよう心掛けました。

 

・対バンドリキッス

初手:サマヨール + ヒヒダルマ

後発:ロトム + トゲキッス or ドラパルト

 

この構築に対して相手はドリュウズ+トゲキッスで出してくる事が多いため、どちらにも強く出れるヒヒダルマを選出します。この投げ方をすると後発のバンギラスをトゲキッスと交代で出してきて上からドリュウズのアイアンヘッドをヒヒダルマ方向に打ってこようとするため、サマヨールの初手サイドチェンジが活きました。

 

・対リザードンヤミラミ

初手:トゲキッス + ヒヒダルマ

後発:サマヨール + ドラパルト or ロトム

 

トゲキッスでこのゆびをしてヒヒダルマのいわなだれでリザードンに大ダメージを与えます。トゲキッスが1ターンで落ちたら後発からサマヨールを出してサイドチェンジでヤミラミのさきおくりを透かしていきます。

 

 

【まとめ】

今回の構築はダイマックスジュラルドン相手に安定しなかったり、ガチトリルへの回答がなかったりと決して強くはなかったと思います。これだけ勝てたのは命中不安定技を全く外さなかったり、麻痺状態でもサマヨールがちゃんと動いたりと、運に恵まれたところが大きいのではないでしょうか。

序盤は海外の方の見たことない構築に苦戦して6-5となりレート1500すら割れそうで心が折れかけましたが、そこから18連勝して一気に1800近くまで駆け上がる事が出来ました。

レート1800以降の戦いは30位のボーダーがドンドン上がっていくため永遠のチキンレースといった感じでしたが、諦めずに粘り強く戦い続ける姿勢を大事にして対戦を止めなかったので、結果としてレート1849を叩き出せたんだと思います。

そして何よりここまで勝てた一番の要因としてはサマヨールの特性と高い耐久から安定した戦い方が出来たからだと思います。サマヨールのサイドチェンジは本当に強かった!

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コロナウイルスの影響でJCSが行われるか不透明な状況ですが、今回の結果に慢心せずにWCS目指して今後もコツコツと頑張っていきたいと思います!